Free Tier

以前、Free Tier を使い始めたときに、いきなり無邪気にブースターを使ってしくじった話をブログに書きました。

Free Tier の始めかた(あるいは、しくじりかた)

この時は、結局請求はされず、一安心でした。

今回、Process Automation を Free Tier 環境で検証しているなかで、事前定義ワークフローのインポートがうまくいかず、試行錯誤しているうちに、一線を越えてまたブースターに手を出してしまいました。

その結果、7月分の請求が0円でなくなりました。

慌てて色々調べたので、何をやったらどうなったのか、についてまとめておきます。

この記事は chillSAP 夏の自由研究2022の記事として執筆しています。(このためのネタ作りでやったわけではないです)

Free Tier 環境を使う場合、基本的な契約は Pay-As-You-Go 契約になるので、毎月、今月いくら使ったよ、というお知らせが届きます。

SAP Cloud Platform – Improving transparency on the monthly consumption

良い子に暮らしていれば、ただ0円です。

ちょっとしくじると、こうなります。

BTPの各サービスの価格は、SAP Discovery Center に行けばわかるようになっているので、確認します。

Workflow Management の Pricing タブ で、Pay-As-You-Go を見てみます。

Minimum Purchase of 100 users is included in the base fee when you activate the service.

と明記されているので、実際ワークフローを動かしたかに関わらず、サービスを有効化した時点でミニマム料金が課金される仕組みなのだな、ということがわかります。

そして、そのミニマム料金が、390ユーロとなっています。

ユーロ表記がわかりづらければ、各国の通貨に換算して表示させることもできます。
レートの関係でBalance Statement より10円安いですね。

うっすら身に覚えがあるとはいえ、ほんとに利用したのか確認しておきたいところです。

それに、もしかしたら気づかず今も利用していることになっていて、8月の請求も来てしまうのか、不安です。

その場合、BTPコックピットの「使用状況」タブの「サービス使用」欄から確認できます。

ただ、初期表示だと、サービスが Integration の分しか表示されておらず、
「Free って書いてあるし…何を確かめたら良いの?」となりました。

「サービス」欄はプルダウンで選べるので、今回請求が来ている Workflow Management にしてみます。
すると、standard のサービス計画で7月に1ユーザ使用していることがグラフからわかります。
8月は使用していませんので、そこは一安心です。

ちなみに、一番上の「グローバルアカウントのコスト」欄は今も 0 EURのままです。謎。

最近、ワークフローとRPAがセットになった Process Automation というサービスを検証していました。

このサービス自体は、Free Tier プランがあり、無償プラン専用のブースターもあり、安全に検証ができるようになっています。

ところが、検証の中で、事前定義ワークフローのStoreからのインポートが、エラーになってしまいました。

ヘルプを見ていると、

Configure SAP Workflow Management Destinations

という項目があり、この宛先 WM_CF_SPACE_PROVIDER は、かつて Workflow Management を検証した時に設定した覚えのある宛先です。

早速設定してみようと思うのですが、素人としてはURLやユーザ/パスワードに何を設定すると正解なのかいまいちわからず、うまくいきません。

試行錯誤しているうちに、

「そうだ、Workflow Management ブースターで宛先まで設定してもらって、standard プランは即無効化したら良いんじゃない?」と思い立ちます。

↑の考えに至ったのは、こちらのBASのローコードチュートリアルのセットアップで、

Set Up SAP Business Application Studio for Low-Code Development in a Test and Evaluation Environment

一度、有償プランのブースターでセットアップした後、standard のサブスクリプションを削除してfree のサブスクリプションに有効化しなおす

という手順があり、「あ、それでOKなんだ」と思い込んでしまったためです。

BASの有償プランは下記の表記になっており、Dev Spaceなどを設定しなければ課金されないということなのでしょうか。

Workflow Management は、「有効化したとたん、即課金」のサービスだったんだな、ということが、今回わかりました。

trial 環境では Workflow Management を検証できるようになっているので、そちらをブースターでセットアップして、作成された宛先の設定値を参照する、が正しい手順だったと思います。反省。

前回と同じ反省になってしまい、学習してない感が満載なのですが、

  • 気軽にブースターを使わない
  • 計画に standard など、free 以外の文字が出てきたら踏みとどまる

が大事なのだと思います。
(BASのローコードチュートリアルのように手順として出てくる場合は別。)

それでも試したかったら、SAP Discovery Center の Pricing をよく理解しておくことが必要だと思います。

数字を見た瞬間、「やばい!」となって思考停止したのですが、何をしくじったのか、再発防止として何をできるかをはっきりさせないと、各方面から怒られる…と思って色々調べたので、せっかくなので記録に残してみました。

Free Tier を使うときはくれぐれも安全運転を心がけましょう。

有効化する前に、SAP Discovery Center で値段を確認することで、冷静になれるかもしれません。