SAP Inside Track Tokyo 2021 report week 4 DEV
AP Inside Track Tokyo 2021 report week4 DEV in Japanese.
全7回シリーズの SAP Inside Track Tokyo 2021 SAP Community イベントの第4回、DEVをテーマとした回は、2021/02/24(水)に開催されました。
開催から時間が経っていますが、最近個人的に Embedded Steampunk が気になっていて、改めて開発周りのことを知りたく、イベント動画を復習しました。
せっかくなので、レポートとしてアウトプットしてみます。
動画リンク
Twitterまとめ
https://togetter.com/li/1673210
この回のナビゲーターはすみっこさんとアシスタントtamiさん。
お二人の温度感の違いも面白かったです。
観客のみなさまはこんなかんじの分布でした。
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出だしのアンケート。「私よりABAP先輩の方が多い…!」となりながらのスタートでしたが、たぶんABAP愛は全然負けてないと思います。
(そんな高橋さんの探求心と愛にあふれる最新インタビュー記事もあります。)
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このころ発表された RISE with SAP についての説明から、ABAPは今後どうなるの?というお話しです。
開発者目線でいうと、APIでつながる、という話だけでなく、データモデル、セキュリティ、ユーザ管理の統一、という話があつい。
コアをクリーンにして拡張するための手法として、SteampunkとSide by Sideですね、という話、この時点で出ていましたね。
セッション中に出ていた参照リンクはこちら
Introduction to Business Object Processing Framework
SAP Cloud Identity Access Governance Admin Guide
SAP ABAP Platform 1909, Developer Edition
これからの開発、どうするか?については、このあたりを学ぶとよいみたいです。
続いて、SAP始めて数か月なのに、いつのまにか sitTokyo に登壇することになっていた、百野さん。
この1問めのアンケートが皆さまのSAPに対する愚痴をすごい勢いで召喚してました。
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そして、百野さんの最初のお気持ちはこちら↓
仕組みは大規模で複雑だし、周りに経験者少ないし、英語の情報ばっかりだし…
しかし学ぶ仲間を得ることによって、状況は変わります。
- 社内で声を上げて仲間を増やす
- 社外のコミュニティ(日本だとchillSAPっていうのがありますよ)に参加する
SAPはシステムがでかい分、チームで何かをやり遂げたときの達成感も大きく、チームワークが大事。そして、強制的にアガる環境に身を置いて、周りからの刺激を受けること。発信すること。
みなさんの若いころの思い出を刺激して共感を呼びまくりつつ、来年の若手も楽しみになる発表内容でした。(ちなみに、sitTokyo 2022 登壇募集してます)
S/4HANA 活用で避けられないフロントエンド技術に関するお話し。
UI5とFioriの違い、BAS と VS Code の比較など、フロントエンド初心者が直面する疑問に優しく答える基本情報がまとまっています。
こちらはBASのデモ。コードエディタとレイアウトエディタを同時に表示して設定している画面です。あ、すでにローコードじゃん、と思いました。VS Code のデモも、項目を選ぶと項目を付け加えるコードが自動的に追加される仕組みについて紹介されています。
最後のメッセージ。手を動かすところからですね!
かっこいいタイトル!
DevOpsに対するみなさまの温度感。
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こういうことです。
- 令和なのにテストエビデンスぺたぺたするのは、嫌だ!テスト自動化したい。
- マニュアル作業を減らしたい。事故は起こしたくない。
→CI/CDツールを使ってDevOpsを実現すると解決する!
- Jenkinsおじさんで自動化してみる
→コード管理からテストまでお任せ、デプロイ(移送)も自動化できるけど…そこまで自動化され過ぎても困る!
そこで、SAPのCI/CDツールの出番。Continuous Integration & Delivery と Transport Management を活用。
最適なDevOpsを選べるフローチャートも紹介されています。
これは、いずれ普通に活用されるようになるんだろうな。(なってほしい)
深夜に作成されたアンケートの質問がおかしい…
ですが、中身は「SAP Workflow Management と SAP Conversational AI を統合してみた」といういたってちゃんとしたデモです。
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シナリオドリブン。ラブの自動化です。
機能構成。Shell Plugin というものを活用してCAIにつなげているようです。
あえてPortalを使っているのは、UI Theme Designer を使ってUIを癒し系にしたいから…
このツールを使うと、申請者が無神経に申請したとしても、承認者にはふわっとチャット経由で届いて心安らかに承認できる、優しい仕組みになります。
やさしさ、ラブ、癒し、思いやりの、自動化…
デモでは、作成されたWebチャット経由でもふっと承認するところが見られます。
アウトプットのアイディアだしのヒント、2つのオプションというのも用意されていて、なるほどなあと思いました。
- とりあえず繋げてみて、使い方は後で考える
- とりあえずストーリーを考えて、技術をこじつける
この2つを普段から並行して走らせておくのがコツ、と。たしかに、現実的な使い道とか考えだすと何も始まらない(し、つまらない)ので、まずはやってみる、ですね。
9か月経った今見ても、やっぱりためになる内容でした。
今年のTechEdももう終わってしまいましたが、やっぱりDEV関連の内容は手を動かしてなんぼだな~と。
Embedded Steampunk の感触をつかむために、ABAP Environment のチュートリアルでもやってみようと思います。
やはり人のアウトプットを見ると元気がでますねー!
2022年の SAP Inside Track Tokyo も楽しみです。(その前に、アドベントカレンダーも!)
記念撮影↓